学びを続けられる人とは
独学大全の著書 読書猿さんと吉森保さん(大阪大学栄誉教授)の対談です。
下記貼り付けておきます。
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学びを続けられる人は、小さな喜びを感じられる人
吉森:それは面白いですね。やっぱり文系でも理系でも、学びの本質は一緒ですね。研究者には、日々研究している上で、小さな喜びを感じられる資質が欠かせないと私は思います。村上春樹がいうところの「小確幸」、すなわち「小さいけれど、確かな幸せ」ですね。
研究を続けていく上で重要なのは小確幸なんです。毎年のように大発見ができたらそれは素晴らしいし面白いと思いますが、そんなにうまくいかない。例えば、医学部には親族をがんで亡くしたからがんを治したいという志を持って入学する学生が少なくないのですが、それだとゴールが高すぎて、モチベーションが続きません。例えば、「不器用だから、実験方法を工夫して不器用でも結果を出せるようにする」くらいの小さいことに喜べる方が長続きします。
読書猿:日々の学びもまさに小確幸を感じられるかが大事ですよね。私は生物学の知識がないけれど、吉森先生の本を読んで確かな幸せを感じられました。読書には、新しい扉が開く感覚があります。知には、こうした扉が無数にあるわけですね。そして、独学をしていると、自分が普通に生きているだけでは、全く接点がなかった扉や存在すら知らなかった扉がある日、開くこともあるわけです。多くの人がいくつもの扉を開けられるきっかけとなる本や機会が社会にもっと増えればいいなと思います。
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